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Bioethics @生命倫理のクラス

Posted by 蛍乃煌夜 on 19.2011 呟き:医学部1年(Aug 2010 - Jun 2011)   3 comments   0 trackback
エチオピア渡航までちょうどあと一ヶ月!となりました。来週はビザの申請に行ってきます。初アフリカ!とっても楽しみですvv

さて、今日は生命倫理の授業について触れたいと思います。このクラスは前半の一時間がレクチャー形式の授業、そして後半1時間が14人グループ+教官(臨床医)二人を交えてのディスカッションORディベート、という合計2時間で成り立っており、取り扱うテーマも毎回様々です。

・末期医療にまつわる倫理問題
・臨床研究における倫理問題
・インフォームド・コンセントにおける倫理問題
・世界保健にまつわる倫理問題
・臓器移植にまつわる倫理問題

・・・・・・などなど。どこの国でも話題となるホットな問題ばかりですね!ディスカッション、もしくはディベートの時間は、臨床シナリオが書かれた配布物を渡され、それについて議論することが多いです。大抵が実際にあった出来事から作られたシナリオなので、「うーん、どうしたらいいんだろう…」って頭を悩ませます。

その中の一つに、どんびきしたシナシオがあったのでご紹介。
たしか末期医療に関するディベートだったんですが、シナリオをはしょるとこんな内容↓

認知障害があり、感染症を引き起こして回復が見込めず意識が朦朧としている82歳のブラウン氏(しかし、話しかけると手を握ったり呻いたりして反応する)。ICUで14日を過ごし、人工呼吸器が設置されている。2週間以上の人工呼吸器使用には、気管切開が必要不可欠である。治療チームは気管切開をブラウン氏の家族に提案した。(ブラウン氏の妻はすでに他界)。

ブラウン氏はかつて弁護士として活躍しており、「無理な延命はして欲しくない」という法的書類を認めている。ブラウン氏には子供が二人おり、上の子供クリスがブラウン氏の面倒をずっと見ていた。ブラウン氏に何かあった場合、治療に関する決定権(法的書類)はクリスに委ねられていた。クリス(50歳)は敬虔で急進的な福音派プロテスタントであり、「キリストがすぐにでも降臨し、父を救ってくれるから気管切開には反対」と言い、更に「父の命を救うため、とにかくあらゆる治療に手を尽くして欲しい」と治療チームに要求している。下の子供のパット(46歳)は気管切開をすべきだと思いつつ、父の面倒をずっと見てきたクリスの意思を尊重したいと申し出た。

Q.ブラウン氏に気管切開をすべきかどうか。


あの・・・・・・突っ込んでいいですか?

キリストがすぐにでも降臨し、父を救ってくれるから気管切開には反対 
   それなのに
父の命を救うため、とにかくあらゆる治療に手を尽くして欲しい

って 意 味 わ か ら な い ん で す け ど。
私の心情を一言で表すと、・・・へ (゚д゚)!?  

ぶっちゃけドン引きだった。読んでる途中で思わず「…WHAT!?」って呟いた私の心境を察してくださいw
この日はディベートの日だったので、

1.ランダムに気管切開賛成VS反対派に分かれ、15分くらいグループ内で議論
2.反対派から討論開始。持ち時間は5分。
3.賛成派の議論展開。持ち時間は5分。
4.反駁の準備。グループ内で10分議論
5.反駁を賛成グループから開始。持ち時間3分。
6.反駁を反対グループから開始。持ち時間3分

っていう流れでした。私は反対派に配属されましたが、みんな開口一言目は

「クリスって・・・・・・(汗)」

だった(笑)。よかった、どんびきしたのは私だけじゃなかったヨ!!論争のポイントは、

・ブラウン氏が言う”無理な延命”の定義
・気管切開をした場合ORしなかった場合、ブラウン氏に与える影響
・気管切開はこの場合、延命治療の一環に当たるかどうか
・ブラウン氏はどの段階でクリスに「治療の決定権」を与えたのか
 (例:クリスが急進的な信者になったのは決定権を与える前?後?)
・ブラウン氏とクリスは宗教観が同じなのか、異なるのか
・ブラウン氏の認知障害はどの程度なのか

こんなところだったかな。ちなみに クリス、パット という名前は日本でいう「薫」という名前のような感じで、男性名にも女性名にもなります。つまり、この二人は娘なのか息子なのかもわからない仕組み。

私のグループには 神道+仏教+なんでもOK!(な私・笑)と、プロテスタント、カトリック教徒、正教会、ヒンズー教徒、正統派ユダヤ教徒、無宗教、無神論者がいました。めっちゃごちゃまぜDE多様性がありますねvv あ、そういえばイスラム教徒はいなかったような…(クラスにはいますが)。

医師として気をつけなければならないのは、患者さんの意思を尊重すること=患者さんの宗教観を大切にすることです。中立的に物事を見て判断しないといけないわけですが、こういう急進的な考えを持つ患者さんを相手にするのは・・・誰であれ難しいみたいです。エホバの証人=輸血反対!っていうのはよく聞くけど、それ以外にもいっぱいあるんですねぇ~…と思った日。

宗教って、どんなのでも寛容であるべきだと思うんだよね。


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プロフィール

Author:蛍乃煌夜
高校卒業までは普通に日本の公立の学校に通う。高校の時、1年間アメリカで交換留学をしたことをきっかけに、アメリカの大学を受験し入学。大学を卒業後は3年間アメリカで社会人として生活。その間、アメリカの医学部(メディカルスクール)を受験し無事合格。2010年8月より医学生生活スタート。

 
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